外反母趾に悩みの日本人は多く、大手シューズメーカの調査では、人口全体の約80%の方に、その資質があると言われています。
そこで、外反母趾がどのように起こり、どうしたら改善できるのかを説明していきます。

1.外反母趾って何だろう?

外反母趾は、写真①を見ると足の親指(母趾)の付け根が飛び出し、その先が人指し指側に曲がってしまった状態です。

写真①

 

この母趾の曲がった程度で軽度・中度・重度に分けられます。(図①参照)

図①

 

2.外反母趾から起こる体への影響

外反母趾での悩みは、1番に「痛み」のことだと思います。

痛みは必ずしも角度に比例して起こるわけではなく、角度がさほどでもなくても痛む方もおられます。

痛みについて大きく分けると
① 親指の付け根の部分が靴に擦れて痛む
② 何もしなくても痛む

どちらの痛みの場合も辛いと思いますが、痛みをかばいながら歩くことを続けていると、外反母趾以外の場所にも不調が出てることがあるので、早期の改善が必要です。

 

では、痛みがなければ改善は必要ないと思いますか?

実は、そうではないのです。

外反母趾の足は、とても不安定な状態。

足のあらゆる箇所の靭帯が緩んでいます。

そのせいで足元が安定せず、足の疲労感やむくみ、股関節や腰などの痛みにつながったりするのです。

当然その影響は全身におよび、猫背など姿勢も崩れ、バランスよく立つことができなくなります。

それらの症状は、直接の関連性が見えないため、外反母趾が影響しているとは思いにくいですが、逆に外反母趾が改善されると、それらの症状が一緒に改善されることが普通にあります。

3.外反母趾の要因は

今の日本の考え方では、ハイヒールを履き続けたことや、足指の筋力の低下が原因と思われていますが、実はそれらが主な原因ではありません。

足の専門医がいる、先進国のアメリカでは、外反母趾は過剰回内(オーバープロネーション)が原因となって、外反母趾が発生しているというのはよく知られています。

そこに足先を捻じるように蹴る動作が加わり外反母趾が発生している原因になっているのです。

つまり言い換えると外反母趾は体に負担のある歩き方(足の使い方)が原因で発生している、ということです。

4.過剰回内(オーバープロネーション)とは何?

過剰回内とは、踵の骨が外にずれ、足首が内側に倒れている状態(図)

ご自身で確認したければ、この状態の時、多くの場合つま先がヒザより内側に入っているので鏡を見るとわかることもあります。

歩く上で、回内(プロネーション)の動きは、必要な動きですが、その動きが過剰になってしまう方がおられます。

その状態は外反母趾の要因になるだけでなく、その他多くの足の疾患に影響を及ぼす、最大要因ともいえるのです。

生まれつき、この資質を持っている人がいますが、足の症状はそれだけで発生しているとは限りません。

そこに体に負担のかかる歩き方や足の使い方をすることで足の状態を悪くしている人がほとんどです。

5.外反母趾を治すには

ここまでの説明で、ご自分の外反母趾がテーピングやマッサージ、足指の運動では治らなかった理由が理解できたのではないでしょうか。

そうです。これらの方法は、曲がった足指の形だけを整えただけで、原因となっている過剰回内は改善されません。

その時は整ったとしても本来の原因を改善しなければ、またすぐに元に戻ってしまいます。

では外反母趾はどう治すのか?と言うと

それは、歩き方・足の使い方の改善。

過剰回内している足の動きを、足の骨格構造上、正しい動きにしていくこと。

そしてここで注意しなくてはいけないのは、

世間で言われている良い歩き方の
・足の指をしっかり使って歩く
・大股で歩く
・地面をしっかり蹴って歩く
・足を美しく伸ばして歩く

などの歩き方は、外反母趾を悪化させてしまう間違った歩き方だということです。

 

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